浅葱の花びら
「すみませんでした」


薫が頭を下げた


「僕は、薫を斬ったりしないよ?
どうして…コンナコト…」


「峰打ちでも良かった…」


「「 は? 」」



土方さんと声が重なった



頭を下げたままの薫が
地面に頭がつくくらい蹲った




「薫!!!」




「俺の…勝ちだな…」




なんの勝負?

どうしたの?




「総司 ありがとう」


「ちょっと、何? どうしたの?
どこか打った?薫!?」


狼狽しまくる僕に微笑み




ゴポッ





浅黒い血を口から大量に吐いた






医術に詳しくない僕にだって
これが異常を知らせているくらいわかる







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