浅葱の花びら
土方さんが薫を抱きかかえた
「総司!医者に診せるぞ!」
薫が…
死んじゃう…
僕は、土方さんの後ろを走る
偶然診せた医者が
「浅野先生の娘さんやな」
薫を知っていた
診察もせず
「このまま逝かせてやりましょう」
「やだ…」
僕がぽつんと呟いた声に
応えるように
薫の右手が僕の袴をつまんだ
「総司 ありがとう」
それは、さっきもきいたけど
なんにたいしての感謝なの?
「薫ちゃん、心臓を病んで久しい
先日、浅野先生から薬をやめると聞かされて、そろそろなのかなと思っていたんだ」
「総司!医者に診せるぞ!」
薫が…
死んじゃう…
僕は、土方さんの後ろを走る
偶然診せた医者が
「浅野先生の娘さんやな」
薫を知っていた
診察もせず
「このまま逝かせてやりましょう」
「やだ…」
僕がぽつんと呟いた声に
応えるように
薫の右手が僕の袴をつまんだ
「総司 ありがとう」
それは、さっきもきいたけど
なんにたいしての感謝なの?
「薫ちゃん、心臓を病んで久しい
先日、浅野先生から薬をやめると聞かされて、そろそろなのかなと思っていたんだ」