浅葱の花びら
芹沢と別れ、家についた頃

ザァーーーーー


外は、どしゃ降りの雨


芹沢の言葉を一晩中考えた


考えたが、わからなかった


兄の生まれ変わりである俺には
兄の生き方以外ないと思っていた


芹沢ともっと話をしてみたい


翌日


新選組に行くと騒然と葬儀の支度中


「祐也!」


忙しそうな祐也に声を掛けた


「藤太郎!悪い!バタバタしてて!
芹沢局長が亡くなったんだ!」






身近な人を看取ったことがある

助けられなかった患者もいる



だけど、芹沢の死は、衝撃だった





俺に、どう生きたいのか?と
真剣に聞いてきた

アノ目は、今になって気がつく



死ぬ事を知っていたんだ


だからこそ、俺に生きる事を
考えさせたかったんだろう







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