浅葱の花びら
「知りません
藤太郎の親は、確かに変わってるけど
藤太郎は、ちゃんとしてる
余計なことして更に過敏になられたら
藤太郎が困るんだ
そっとしといてくれませんか?」



祐也の言うことは、一理ある

僕が素直に帰っていたら



「友なら、ほっとけねぇと思ったが
おめぇは、案外冷てぇな」




「「なっ!!」」



僕と祐也は、土方さんに抗議の目を向ける



「人形みてぇじゃねぇか
親に操られて、感情を押し殺す
ご機嫌伺いながら、親の為に医者になる
そんなのが藤太郎らしいか?
藤太郎は、生きてる
ちゃんとした人なんだ
人が人らしく生きて何が悪い
藤太郎は、芹沢さんの死で、少し考えが変わってるんだ
今、親と離れなかったら、一生を人形として生きることになるんだ!」



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