浅葱の花びら
祐也が俯いた


「だとしても… 
実の親子を引き離せません」



最もだ





偏った育て方にも理由があるはず



それを受け入れている藤太郎にも
理由があるはずなんだ



「藤太郎に会ってもう少し聞いてみるよ」




祐也だって、悩んでいたんだろう
踏み込んでいいのか


誰にだって、触れられたくないことがある




でも、どうしてなのか

藤太郎の心に触れたくてたまらない




藤太郎をずっと笑わせたいと思う






生きてることを楽しいと





笑ってほしい










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