浅葱の花びら
帰ってすぐ
父の使いで薬を届けに行くことに

すでに日が傾いている


心配する母にとびきりの笑顔を見せる


「すぐ帰るよ!大丈夫だから!
俺、強いし!」


そう、俺は強い


兄のように
酔っぱらい浪士に斬られて
死んだりなんかしない








早々に届け物を済ませた帰り道


「貴様!!!斬り捨ててやる!!!」


浅葱色の羽織 あの人は、たしか…


京で育った俺には、わかる
今、ここであの人が
例え敵でも何でも、人斬りをすれば…


新選組は、悪とみなされる



タッ


気がつけば地面を蹴り、飛び


ドカッ


斬られそうな奴を失神させていた



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