浅葱の花びら
三、藤太郎
母の過保護ぶりが増した


沖田さんと鉢合わせた日から
俺の行動をさらに制限してきた


今まで1人で行っていた薬の配達や
軽い病や怪我人の往診も
必ずついてくるようになった

「大丈夫だって!
母さんも自分の仕事があるんだから!」


俺がいくら言っても
心配でたまらないらしい


さすがに道場には、ついてこないけど


なんだろう










息が詰まる

















両親に対して、息苦しさを感じるのは
初めてのことだった













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