浅葱の花びら
「新選組は、身分や過去を問いません
ただ人を守る事に心を1つにして貰えたら、それで大丈夫です」


女でも?

とは、聞けなかった


両親にとって、俺は男
兄の生まれ変わり、藤太郎だ



「修行ということなら、行ってみたい」




両親と離れることを選んだ




荷物をまとめて、近藤と新選組の屯所を目指して歩く


何も話し掛けて来ないのは、有り難い


今、とっても複雑な心境だから




幹部達の待つ部屋に行くと
祐也もいた

「藤太郎!!なんで来たんだよ!!」

「え?だめだった?」

「2人共、座りなさい」


近藤に促され、座る


「祐也、お前ら道場仲間は、なんでそんなに藤太郎を庇うんだ?」



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