浅葱の花びら
緩んだ手を逆につかみ返し
芹沢の腰辺り

力の抜けるツボをトンッ


大きな体がぐにゃり
尻もちを突いたり、転がって頭を打たないように支え、座らせる


「俺は、医者なんだよ!
勝手に仲間にすんじゃねぇ!!
ばぁーか!!」


あっかんべぇーーーして
さぁ!急いで帰らなきゃ!



え!?




扉の方に振り向くと
すらりと細長い男がキラキラした
少女か子犬かに似た目で見下ろしてくる



人に後ろをとられていたなんて
全然わからなかった




「僕、沖田総司です!」

「へ?あ、俺は、浅野藤太郎」

「仲良くしようね!」

「は? ……いや、しねぇから!!!」




ガハガハと笑う芹沢の声
また来てねー!と叫ぶ沖田の声

様々な声を背に
新選組から走って家に帰った


なんなんだアイツら…









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