浅葱の花びら
「俺が、そんな許可すると思ったのか?」


「思った」



土方さんが藤太郎から手を離した


「皆に知れてしまったのは、俺の落ち度だ
すまない
だが、俺はお前を犠牲にしたりしない!
ちゃんと身を守れ!
頼むから、自分を大事にしてくれ」


その夜


藤太郎は、熱を出した



「土方さんに悪いことしたな…」


藤太郎がポツリと呟いた


「僕ら、藤太郎に信じて貰えるように
頑張るよ」

「頑張らなくていい
少し考えたらわかることだった
俺が、ちゃんとしてたら
3人も切腹にならなかった」










翌日










藤太郎が女だという話の出所を調べたら
なんと

永倉君と平助君の立ち話を偶然聞いた
隊士から広まったということだった



「「すみませんでした!!!」」




2人は謹慎処分になるはずだったけど



「隠し続けるより、楽になった気がする
良いきっかけになりました
土方さん、咎めなしでお願いします」



藤太郎が庇った







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