浅葱の花びら
刀を構え、敵を見据える


踏み出そうとしたが、倒れていた奴に
足首を掴まれた


その隙に、斬りかかってくる敵に
なぜか恐怖はなかった



俺は…






もう、動けない…








カキーン





敵の刀が弾かれた




目の前には、総司

総司? なんでここに?






ふと、足元を見れば俺が斬った奴らが
そこら中に倒れていた




ゾクリ





全身の血の気が引くのがわかった








「藤太郎!!!」



総司の声が近くに聞こえた

ああ、総司の腕の中にいるからか




なんで、総司の腕の中なんだろう






俺はどうでも良い事を考えながら
意識を飛ばした











< 71 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop