浅葱の花びら
「心労やろな」


「治るのか?」


「治りますよね!?」


「それは、わからん」



ふーん

まるで、他人事のように聞いていた



上半身を起こしているだけでも
体が怠くて

3人が話をしているのに
パタッと横になった




心労って、手篭めにされたことかな…





なんか…



思い出したら


気持ち悪い







「う゛ぇ」

「え?藤太郎!?吐く?」

桶を顔の前に準備してくれたけど
いくら嘔吐いても

昨日の朝から食べてないから
吐くものがない


苦しむ俺の背中を総司が擦ってくれた



その手から優しさが伝わってくる




うとうと



寝そうだ








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