浅葱の花びら
目覚めた藤太郎に
幹部会議で、僕の組に入ることが決まったと伝える


にこっと、不器用な笑顔で笑ってくれた


「藤太郎の刀、手入れしておいたから」


忘れてたという表情に、笑ってしまった


「僕はね、稽古から厳しくやる主義なんだ
明日から、稽古!いいね?」


頷いた藤太郎に微笑んだ


新選組に入ってろくに稽古をしていない
体が鈍っているはず


あれだけの数の敵を倒せたのは、腕が良いからだけど

体力が落ちている


道場で見た時と、全然違ったから



「敵に勝つ事!怪我をせず帰ること!
剣の腕だけじゃダメ!
心技体!同じように強くならなきゃ!」




藤太郎がうんうん!と僕に前のめり

思わず、藤太郎の頭を撫でてしまった






< 77 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop