浅葱の花びら
藤太郎は、やはり強い

腕力がないだけで
凄く強い


「体力をつけること!
それと、少し腕に力が必要だね!
一緒に素振りをしよう!」


2人で居残り



男でもきつい稽古の後
藤太郎は、懸命に木刀を振る




「よし!今日は、ここまで!」



お辞儀をしたあと
しゃがみ込む


「藤太郎!大丈夫?」


にこっと笑顔を向けられた


「じゃあ、寺に行こう!
子供たちと遊ぼう?」


藤太郎が頷き、立ち上がるけど


フラついて僕の懐に飛び込んできた


ドキッと胸が高鳴った


「ごめん!体調戻ってなかった?
気分悪かったりしたら、無理はいけないよ? 藤太郎?」


僕は、藤太郎の顔を覗き込んだ


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