浅葱の花びら
不安気な表情に、ハッとした

藤太郎の肩を押し、距離を置く

「大丈夫?恐かった?」

藤太郎は、首を横に振った


ザァーーーーー

外から、雨音

「あーあ、雨だねぇ
今日は、部屋でゴロゴロしよっか!」


お互い背中合わせで着替えをした

本は、好きかなぁ

話は僕が一方的にすることになるし



「藤太郎、着替えた?」



タンタン


床を叩く音




僕は振り返り、藤太郎の前に座った


「藤太郎は、いつも何してたの?
僕と監察の、休みは合わないから
今まで一緒にならなかったもんね?」


まぁ、僕が避けてたのもあるけど



藤太郎が天井を指さした



「山崎君?  と、遊んでたの?」


藤太郎が小首を傾げ、頷いた





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