浅葱の花びら
なんだか胸騒ぎがするのは
自分の体調が優れないからだ

風邪ひいたかな…


「総司、藤太郎と2人で2階を制圧してくれるか?」


「わかりました」


本命は池田屋、僕らの待機していた近藤組


応援を頼んでいた会津は、来そうにない



「皆、覚悟はいいか?」


近藤さんの問いに


力強く頷いた






池田屋に押し入ると灯りが消された




暗闇の中、僕らは2階へ



向かってくる敵を斬り捨て



どんどん追い詰めていく



体が思うように動かせない

そんな僕を援護する藤太郎



「藤太郎 負担かけてるね ごめん」



あつい



体が焼けるようにあつい






いつの間にか






僕は、倒れていた





< 88 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop