浅葱の花びら
七、藤太郎
総司と体の関係を持ってしまった

〝好き〟と、言ってくれたのは
俺を女として好いているということなのだと理解しつつ
男として変わらず接してくれる


複雑なのは、総司への気持ちがわからないのに、拒むことなく
総司を受け入れたこと


あの時、俺は確かに女だった


口からこぼれる声や総司を求める体


これを〝好き〟というのだろうか






池田屋に出陣する前から
総司は、体調を崩していた

止めても無駄だろうと思った


総司も俺と同じ



認められたいんだ




池田屋の2階は、予想以上に暑く
敵も多かった




総司は、恐ろしいほど強かった





体調不良でこれなら
調子の良い時なら、ひとりで十分だろう






< 91 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop