毒壺女子と清澄男子
今の不満を抑え込みながら不愉快なSNSを読み終え、最近サーフィンを始めたという取引先の社長へ『いいね! 』を送ってスマホをバッグにしまった頃、電車は家の最寄りへ到着
健康と姿勢の維持の為、早足で歩いて駅チカのショッピングセンターへ入店し、閉店間際の鮮度と値段が下がった弁当や揚げ物、惣菜へ群がる遅い時間の飲食で太りきって仕事へ向ける意識のレベルも低そうな老若男女を尻目に生乳100%の低脂肪牛乳を1本手に取ってすぐにレジへ向かう
しかしそこでもまた不愉快な思いをする羽目になった
「ウィリィィーー ウッジューライク ディィース? 」
「アイ ラブ イッツ」
「アハァーン ミィートゥゥーー」
遅い時間のレジ、どこからどう見てもやる気も仕事で何かのスキルを身に付けようという気合いの一切無い学生バイトがチンタラやっている
そのせいで列が長くなり、目の前で並んでいる本国では絶対にモテそうにない見た目の外国人と出来るのはそこそこレベルの英語と微妙な素顔をガッチリメイクで誤魔化す技のみという日本人女子のカップルがいちゃつき始めた
ああ、何て不愉快なんだろう
「ギャァァァァァーッ」
更には平日の夜の9時近いのに幼い子の泣き声まで……
「あのーポイントカードをー」
「今、探してるのよー、あらーさっき使ったばっかりなのにねー」
「おかーさん、どうするのよもう」
例のカップルの前で並んでいたおばちゃんとその娘とおぼしき人間の2倍の幅まで太った体へカーテン生地のような水玉ワンピースを纏った何かがゴソゴソとやっている
レジを通した後のグレーのカゴの中身は黄色い割引きシールまみれの惣菜や寿司がてんこ盛り
回りを見渡せば精気と覇気の無い半額ゾンビが右往左往……
日本はおかしい
健康と姿勢の維持の為、早足で歩いて駅チカのショッピングセンターへ入店し、閉店間際の鮮度と値段が下がった弁当や揚げ物、惣菜へ群がる遅い時間の飲食で太りきって仕事へ向ける意識のレベルも低そうな老若男女を尻目に生乳100%の低脂肪牛乳を1本手に取ってすぐにレジへ向かう
しかしそこでもまた不愉快な思いをする羽目になった
「ウィリィィーー ウッジューライク ディィース? 」
「アイ ラブ イッツ」
「アハァーン ミィートゥゥーー」
遅い時間のレジ、どこからどう見てもやる気も仕事で何かのスキルを身に付けようという気合いの一切無い学生バイトがチンタラやっている
そのせいで列が長くなり、目の前で並んでいる本国では絶対にモテそうにない見た目の外国人と出来るのはそこそこレベルの英語と微妙な素顔をガッチリメイクで誤魔化す技のみという日本人女子のカップルがいちゃつき始めた
ああ、何て不愉快なんだろう
「ギャァァァァァーッ」
更には平日の夜の9時近いのに幼い子の泣き声まで……
「あのーポイントカードをー」
「今、探してるのよー、あらーさっき使ったばっかりなのにねー」
「おかーさん、どうするのよもう」
例のカップルの前で並んでいたおばちゃんとその娘とおぼしき人間の2倍の幅まで太った体へカーテン生地のような水玉ワンピースを纏った何かがゴソゴソとやっている
レジを通した後のグレーのカゴの中身は黄色い割引きシールまみれの惣菜や寿司がてんこ盛り
回りを見渡せば精気と覇気の無い半額ゾンビが右往左往……
日本はおかしい