イケメン総長を黙らせるには?
「ハイハイ。てか、君名前なんつーの?」
恐るべき翡翠稔。
仮にも私は同じクラス。
確かにこんな地味な格好してたら覚えられないだろうけど……。
「同じクラスの如月氷見ですけど??!!同じクラスなんですけど?」
「え?あのぼさっとした地味な子なの?」
え、今まで気づかなかったの、、いやいやいや。。。てか酷くないか?ぼさっとしたじみな子。
確かにそうだけどさ……そうだけどさ?
「ぼさっとした地味な子でわるかったでございますねぇ!!」
勢いに任せて、かなり悪態をついてしまっ た。
仮にもこの毒舌男は、総長。
こいつは総長なのだ……やばい。
いや、うん。やばい。
地味な私が、総長に向かってこんな口の利き方は、かなりやばい。
「あぁ!!えっとさっきのは言葉のあやですあやあや!!」
焦りが翡翠くんにみてとれたのか、
さっきまでのいじってきた悪魔の顔を和らげて、
子供のように爆笑し始めた。
「やっば、お前面白すぎっ!!
てか、お前いつもみたいにお下げとメガネしてねーからわかんなかったわ」
「!?!!?!」
お下げとメガネしてないだと!!?
最悪だ。。。
このくそ毒舌総長に、メガネとお下げしてないところも見られたし、キスもされちゃったし。、
ていうか、だいたい私男の人嫌いだし。
「口に出てるよ。悪かったな俺がくそ毒舌総長で」