秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
はぁ~~。

ため息をつく。

つい…
諒ちゃんに負けたくなくて…

夏菜が俺のことをどう思ってるかなんてわからないのに…。


けど、そんなこと言ってる場合じゃない。
夏菜のところに戻らないと…。

母親が夏菜に何をしたのか…確認しないと…。


俺は、速足で葛城邸に戻った。


「副社長。お帰りなさい。」

家に戻ると夏菜はテンション高く出迎えてくれる。
そして夜ご飯が用意されている。

そう…。
夏菜は婚約者のフリを頼んだころから俺を春くんとは呼ばなくなった。

いつかまた呼んでくれるときがくるのだろうか?

「おなか減ったでしょう?今日は暑かったから冷しゃぶにしましたよ。」

そしてにこっと笑う笑顔が…
最高にかわいい。

けど…無理してる…。
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