秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~



次の日、俺は仕事を午前中で切り上げ、京太郎と実家に向かった。
京太郎は午前中に実家の執事に連絡を取り、母親を家から出さないようにしてくれていた。

「母さん。」

家に入ると、母親はボーッと紅茶を飲みながら、テラスのベンチに腰掛けている。

「春臣?」

母親の顔が途端に輝く。

「考え直してくれたの?かおりちゃんとの結婚。」

顔を見ただけでわかった。
かなりの重症だ。
このままじゃ何をやらかすかわからない。

「今日は、母さんと一緒に行きたいところがあってきたんです。」

「何?もしかして教会に行くのかしら?」

はぁ~。
どうしようもない…。

「とにかく行きましょう。」

京太郎と一緒に左右から腕を組むと母親を連れ出した。
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