秘密の同居生活～オレ様副社長の罠にはめられました～

「何がだよ？」

京太郎が構えて、硬くなる。

まただ。
この話すると頑なに拒否する。

「わかってるだろ？お前がなんとかしてやらないと、アイツは何もできないんだぞ。」

「なんのことかわからないな。」

チッと心の中で舌打ちする俺。

「今時身分違いとか…古いって言ってんだよ。いい加減に素直になれよ。」

気づけばもう着いたらしく、車は会社の駐車場に入っていく。

「さあ、着いたぞ。仕事だ。」

京太郎は俺の言葉には答えずに車を止めると、ドアを開けた。


バカだよ。
お前は…。