秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
「プッ…」

「なんだよ?」

ぶっきらぼうに言う木谷くん。

「木谷くんが人を心配することなんてあるのね。」

「はぁ?俺はなぁ…って…いうか…」

「ゴメン!!」

そして木谷くんは突然そこに土下座をした。

えっ?!
何?イキナリ!

「ちょっと!ここコンビニの中だよ。」

「いいから聞け。」

「わかったから、ちょっとここ出よう。」

木谷くんの手を引っ張り、外に出た。

しばらく歩いてこのオフィス街にある唯一の公園に入る。

木谷くんは近くにあるベンチに座ろうと言ったので、2人で腰掛けて座った。

もう秋も深まりつつあり、夕方6時前の公園は暗く、電灯がともっている。

「夏菜。俺は…」

ベンチに座るなり、木谷くんがわたしのほうを向いて…

「夏菜にひどいことをしたと思ってる。」

「え?」

「高校の時の話…。」
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