秘密の同居生活～オレ様副社長の罠にはめられました～

俺は、モヤモヤする頭をすっきりさせたくて、シャワーを浴び、部屋にでてくると、部屋の電話が鳴った。

『HELLO』

電話に出ると、会社からだというので、こんな時間に？と思いながら電話に出る。

『春臣。いい加減になさい！』

うわっ！！思わず受話器を落としそうになった。

『あなたは！ふらふらふらふらと！こんなことをしてかおりちゃんを傷つけて…どうするつもりなの？！』

いつもながら、母親には驚かされる。
きっとホテルは京太郎に聞きだしたのだろう。

『なんとかいいなさい！このバカ息子！』

これがほんとに良家のお嬢様だったのかと思われるような権幕と、言葉遣いだと思いながらも俺は言葉も発せられず、だまっていた。

『出張が終わったら、必ずマンションに帰るのよ。そしてかおりちゃんに謝りなさい！』

『俺は戻らないよ。母さん。』

俺は、感情を抑えて静かに言った。

『なにを言ってるの！あなたは産まれた時から…』

『もうその話は聞き飽きたよ。産まれた時はどうだったとしても、俺はかおりとは結婚できない。絶対に！』