秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
いやいや…ダメだ…

夏菜は俺とそういう関係になることは望んでない。

俺が強引にそんなことして、今の関係が崩れてしまうのは嫌だ。

この家にこれからも帰ってきたい。

夏菜がいない生活なんて考えられない。

「ほら。できた。」

濃いブルーサファイアは夏菜によく似合っている。

「大切に…します。」

ニコッと笑う夏菜…にいつのまにか見入ってしまってる俺。

夏菜…
その笑顔…
かわいすぎるって知ってる?



そして、確信した。


俺は…夏菜が好きだ。


最初はこの感情が何なのかわからなかったけど…それはかつて自分が感じたことのない感情だったからで…

こんなに俺の心の奥をくすぐるのは…
俺の心の奥をゆさぶるのは…

夏菜しかいない。



俺もう…完全にお前にはまってしまってるんだよ。夏菜。

けど、夏菜はいったい俺のことどう思ってるのか…。

俺の婚約者のフリをしろとか無茶苦茶なこといっても嫌な顔ひとつせずフリをしてくれて、毎日こんなおいしいご飯をつくってくれて‥。

それでも、夏菜の本心は…全然わからない。

けど俺は、
俺は…とにかく、夏菜と離れたくない。
絶対この家に帰ってきたい…

だから、今はこのまま…夏菜と一緒にいれることが一番なんだ…

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