屋上でみつけたひとつの星
初めは、無視とかから始まった。
私はそんなのすぐに無くなるだろうと思ってた。
でも、いじめはどんどんひどくなっていった。
潤奈は、トイレに入ったら水をかけられ、
上靴は捨てられ、教科書やノートは破かれた。
ドラマで見るようないじめだった。
さらに潤奈がやってもない噂を流した。
私は潤奈を助けたかった。
だけど、怖くて、
自分がいじめられたらどうしよう。って
思ってファンの子達が去ってからしか
潤奈を助けられなかった。
私はいつも潤奈に謝った。
「潤奈、ごめんね。
いつも助けてあげられなくて。
ごめんなさい、潤奈がいちばん辛いのに、
私、怖いの。怖くて声も出ない。助けれない。
ごめんね、潤奈。
これじゃ、あの子達と同じだね。
うぅ、、おなじになりたくないよぉ、
いやだ、やだよぉ、うぅ、ぐすっ、ぅぅ」
「泣かないでよ、ゆな。ゆなは悪くない。
私だってもし、ゆながいじめられたら
怖くて助けれないかもしれないもん。
誰でも一緒だよ。怖いのは。
でも、ゆなはみんなと違う、
私をこうやって助けてくれる。
私はゆながいるから耐えれてるんだよ。
ゆな、ありがとう」
「う、うぅ、潤奈ぁぁー」
「うわわゎ、あははっゆな、泣きすぎ!」
「だってぇぇ」
潤奈は強かった。どれだけいじめられても、
負けなかった。
私はそんな潤奈を見て
潤奈は大丈夫だと思っていた。
けど、あの日。
その考えがどれだけバカだったか知った。