屋上でみつけたひとつの星
ある朝、起きたらお母さんに言われた。
「ゆな、落ち着いて聞いてね。
潤奈ちゃんが亡くなったわ、、。」
嘘だ。
「お母さん、何言ってるの?
潤奈は死んでなんかないよ?」
「、、、だった」
「え、、?」
「飛び降り自殺だったの」
嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
潤奈が自殺なんてするわけない。
お母さんは誰かと間違えているだけだ。
潤奈は死んでなんかない!
潤奈の家に行けば、潤奈がいるもん!
私はパジャマ姿で家を飛び出していた
潤奈の家まではそう遠くない。
潤奈は生きてる。
大丈夫、大丈夫、大丈夫
潤奈は生きてる
そう繰り返しながらひたすら走った。
ーーーーーーーーーーー
「おばさん、潤奈、いる?」
「ゆなちゃん、、、。」
「おばさん?なんで泣いてるの?
大丈夫?
潤奈は?潤奈はどこ??」
「ゆなちゃん、ゆなちゃん!!」
「どうしたの、、?」
「潤奈は、潤奈はもういない、、。
死んだの!!うぅ、うぅぁぁぁ、ぅぅうぅ」
「え、、、?おばさん、何言ってるの?
潤奈が死ぬわけないじゃん
きっと間違いだよ」
「間違いじゃないの!
潤奈は、飛び降りたの!学校の屋上から!
いじめられてたって、、、。
私、わたし、なにも気づいてあげられなかった
うぅ、潤奈ぁあ、ごめんねぇ、ごめんなさぃ、
帰ってきてよ!潤奈ぁぁ、うわぁぁ」
潤奈が、死んだ、、、?
潤奈は死んだの?
飛び降りたの?
自殺?
いじめられてたって。
潤奈は、あんなに笑ってたのに?
自殺したの、、、、?