屋上でみつけたひとつの星
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ガシッ


「おい!!お前何やってんだよ!!

はやく手伸ばせ!!!」


「離してください。」


「目の前で人死なせてたまるかよ。

いいから手、はやく!!」




はぁ。死にたかったのに。

生まれ変わりたかったのに。

こうゆうやつがいるから死にたい人が

死ねないんだ。私みたいな。



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「はぁ、はぁ、、、。

お前、馬鹿じゃないの?!

屋上から飛び降りるなんて、死ぬぞ!!」


「死のうと思ってたんですけど。」


「はぁ?なんで!」


「もういいです。別のとこで死にます。

さようなら。」


せっかく鳥になろうと思ってたのに。

邪魔された。はぁ。

ほかのところ行くか。あー、めんどくさいなぁ。




「おい!!どこ行くんだよ!!」


「うるさいですね。

そんなにうるさいと彼女出来ませんよ?」


「なんでお前に言われなきゃいけねーんだよ!!」



ていうか、この人誰だろ。

え、ちょっと待って。何このイケメン。

ちょっと怖い感じだけど、

すごいイケメン。

スカウトされてもおかしくないんじゃないかな。

それぐらいだ。


まぁいいや。さっさとほかのところ行こ。



ガシッ



「おい、話聞けよ。」


「痛いので離してもらっていいですか。」


「あ、すまん。

いや、お前、なんで死のうとしてたんだ?」


「あなたに言っても分からないでしょ。」


「分か」


「私はいない方がいいんです。」


「は?」


「私はいない方がいい存在。

だから死のうとしたのに。

まぁ、いいです。さようなら。」


「いやおい!どこ行くんだよ!

また死のうとすん「今日はしませんよ!!」」


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