屋上でみつけたひとつの星


「なぁゆな、さっき友達が

言ってたことって何?」


「雷様のこと?」


「そうそれ!俺、雷様って言われてんのかー。

やっぱなー。そう呼んじゃうよなー。」


「あ!私知ってる!」


「千瀬知ってんのか」


「うん!まぁ、友達に聞いただけなんだけどね、

星は、星様

雷は、雷様

私は、千瀬さん

って呼ばれてるの。なんか、

神と女神の3人組とか言われてるらしいよ。

全然そんなことないのにねー。

特に雷」


「いやー、俺、神なんだよなー。

っておい!千瀬!今のどういうことだ!」


「おい、ゆな。

さっき、クラスでその話してたやつは、

友達か?」


「友達じゃない。

私に友達なんていな、、、」


「私達は!友達だからね!!ゆな!」


「そうだぞ!そいつらは違くても

俺達は!友達だからな!」


「う、うん。ありがとう」



また、傷つけた。

友達だって言ってくれてのに。

私は人を傷つけることしか出来ない。



「ゆなー置いてくよーーー」


1人で落ち込んでいたら千瀬と雷が

先に走っていってた


「はーい」


って言ったら気づいたら隣に雷がきた。


「おまえ、あんま無理すんなよ。

1人で抱え込むな。

俺らに話せ」


え?無理?抱え込むな?

星は私の心を見透かしているの?

そんなことを考えていたらいつの間にか

星は千瀬と雷の所にいた。

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