屋上でみつけたひとつの星
君の世界
【星 side】
「あ!星おっはー!」
「はよ」
こいつは 鈴木 千瀬 (チセ)。
俺の幼なじみだ。
「おっは!星!!」
「雷!!いきなり飛びついてくんじゃねぇ!!」
こいつ、杉本 雷 (スギモト ライ)。
こいつも幼なじみ。
俺と千瀬と雷は、幼稚園からの幼なじみだ。
今ではなんでも話せる仲になってる。
昨日のあいつのこと聞いてみるか。
「おい、お前らさ、この学校の
結構美人なやつ知ってるか?」
「え?!それってわた「千瀬、鏡見るか?」」
「ぶっ飛ばすよ雷??」
「ごめんって!!いや事実だからさ、」
「雷??私はかわいい。はい、言ってごらん?」
「ち、千瀬は、かわ、かわいい」
「はいよく出来ましたー。」
「危ねぇ、死ぬかと思った。
美人は胸ぐら掴まねぇんだぞ!!」
「あー、雷?次言ったら殺すから♡」
「ひょぇぇ!!!星!!助けて!!!!」
「お前ら!!人の話を聞け!!!」
「で、なんだっけ?あぁ、美人ね?
俺知ってるかも」
「知ってんのか!」
「え?!私?!」
「雷、そいつのクラス知ってるか?」
「おう!知ってるぜ!
俺は美人大好きだからな!!」
そう、雷は美人が大好きなのだ。
だから、この学校の美人と呼ばれる
ヤツは全員知ってる。クラスまで。
美人を見つけたらこっそり
あとを付けて行くらしい。
そんなことやってるから、雷は彼女がいない。
まぁ、俺もいないけど。
「おい!私は無視かよ!!」
ちなみに千瀬も彼氏はいない。