私を殺して
______

「あんたには、一生掛かっても無理。」

そう言って笑った佐々木さんは、笑っていたのは口元だけで、目は笑ってなかった。

それと同時に、少しの寒気を感じた。
絶対に勝てない人を相手にしてしまったときのような空気が俺を占めた。

組の為に、自分一人くらいの犠牲は、なんともない。

だけど、これは初めて組とは関係なく、知りたいと思った。

初めて自分の思いが出来てしまった。



























佐々木 咲 という女子の正体ももっと詳しく知りたい。と。

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