私を殺して
正体
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夜の9時
いつも通り組の裏仕事で狼月華として、街に出る。
いつになったら、この街が。と思うほど、今日も荒れていた。
少し路地を歩けば、喧嘩は売られるし、カツアゲはされるし、ふざけた人間が多い。
身の程知らずの馬鹿どもを適当にあしらいながら仕事の場所へ向かっていた。
すると、見たことのある人がそこに居た。
ソイツの視線の先には卑怯な喧嘩が起きていた。はぁ、、
どうしようか。迷って考えた。
アイツの目の前で喧嘩止めたら、アイツ気付くか?と思って、数少ないヒントを与えてやることにした。
まぁ。この容姿だから、余程の洞察力がないと、分からないと思うが、この際九条組を担う人間なのかも試してみようと思って、喧嘩を止めにはいった。
「おい。何してんの?」
話していくと、とてもとても底辺な人間どもが足掻いていた。
「底辺なお前らに教えてやるよ。本当の殺るって言うのをな?」
少し殺気を出してソイツらを倒した。
まぁー。弱かった。暇潰しにもならない。
「結局これかよ。」
呆れた。殺るなら本気で殺れよ。
いっそのこと俺まで殺れよ。
殺ってくれよ。
そんな、哀れな自分を自分で嘲笑うように空を見上げた。
今日は満月。
大嫌いな、死にたくなるような満月だった。
そして、アイツの方を向いて口元だけ笑みを浮かべて、仕事に戻った。
アイツに気づいて欲しいと願う自分
そして
アイツに気づかないで欲しいと願う自分
無駄な思いが闇に蝕まれていった。
夜の9時
いつも通り組の裏仕事で狼月華として、街に出る。
いつになったら、この街が。と思うほど、今日も荒れていた。
少し路地を歩けば、喧嘩は売られるし、カツアゲはされるし、ふざけた人間が多い。
身の程知らずの馬鹿どもを適当にあしらいながら仕事の場所へ向かっていた。
すると、見たことのある人がそこに居た。
ソイツの視線の先には卑怯な喧嘩が起きていた。はぁ、、
どうしようか。迷って考えた。
アイツの目の前で喧嘩止めたら、アイツ気付くか?と思って、数少ないヒントを与えてやることにした。
まぁ。この容姿だから、余程の洞察力がないと、分からないと思うが、この際九条組を担う人間なのかも試してみようと思って、喧嘩を止めにはいった。
「おい。何してんの?」
話していくと、とてもとても底辺な人間どもが足掻いていた。
「底辺なお前らに教えてやるよ。本当の殺るって言うのをな?」
少し殺気を出してソイツらを倒した。
まぁー。弱かった。暇潰しにもならない。
「結局これかよ。」
呆れた。殺るなら本気で殺れよ。
いっそのこと俺まで殺れよ。
殺ってくれよ。
そんな、哀れな自分を自分で嘲笑うように空を見上げた。
今日は満月。
大嫌いな、死にたくなるような満月だった。
そして、アイツの方を向いて口元だけ笑みを浮かべて、仕事に戻った。
アイツに気づいて欲しいと願う自分
そして
アイツに気づかないで欲しいと願う自分
無駄な思いが闇に蝕まれていった。