私を殺して


起床時間‥‥‥午前11時02分。



見事に遅刻した。



もう半分諦めながら制服に着替えて学校へ行った。




四限目がすで始まっていて、廊下は人が通らない。

まぁ、怒られるだろうけどそんなことどうでも良くて早く教室で寝たかった。


‥ガラガラガラ

「‥」

{佐々木さん、今日はどうされたの。}

「‥‥遅れて登校しただけですよ。先生。」

{謝らないのかしら。遅れたことに対して。}

「申し訳ないですね。でも先生、私一人のために授業を止めるのは皆さんの迷惑になります。早く進めてはどうですか。」

{っ、えぇ。もちろん、そのつもりよ、、}

教室の空気が悪くなった気がした。

否、悪くなったんだ。

私が来たことによって。

迷惑そうにするクラスメイト。

実際的に私も迷惑だからお互い様なんだけどね。

家柄で判断されるこの学校は私にはアワナイノカモシレナイ。

いや、隠す私がダメなのか。


でも、知らせてはいけないんだ。


コレハダメナンダ。



< 22 / 23 >

この作品をシェア

pagetop