私を殺して
このまま教室に戻れば、うるさい女子からの視線が睡眠を妨げるだろうと思い、教室に戻らず、そのまま帰った。

ちょうど休み時間で、生徒が何人かいた。

皆が、嫉妬、軽蔑、恨み、、、様々な感情が入り交じった目で見てくる。

他人の視線なんでどうでもいい。

そう考えながら、家に帰った。

相変わらずの無機質な家。

基本的に黒の部屋で、物は‥‥‥‥無い。

必要最低限の物しかない。

変装を解いて、シャワーを軽く浴びたら、また寝る。

今度はしっかりと。

学校では仮眠程度で深く眠ることができない。

警戒心にエネルギーを使ってしまう。

なので、家でもう一度寝る。

活動は夜9時からだから、7時に起きる。

そうしていつもの狼月華を作り上げる。


黒のパーカーに黒のズボン。
フードを、深くかぶり顔を隠す。

万が一のために、男性用のウィッグをかぶり化粧をし、女を消す。

赤色のカラコンを入れて、準備を済ませる。



< 9 / 23 >

この作品をシェア

pagetop