先生の全部、俺で埋めてあげる。



気が付くと、またいつの間にか寝ていた。


次起きたら夕方で、丸一日寝ていることに驚いた。


身体も重たくて。


寝すぎのせいだと思っていたけど、ちょっと熱っぽい。


どうやら風邪をひいたみたいだった。




本当に風邪をひくなんて、最悪。




トイレのついでに鏡を見ると酷い顔で。


先生に噛まれた唇の傷を見ると、やっぱり夢じゃなかったんだ、って実感した。




痛かったけど、先生が俺に残した傷。


そう思うと一生治ってほしくないと思う俺は、やっぱりちょっとおかしいのだろうか。




友達や女子からのLINEも全部無視して。


休日はずっと家に引きこもっていた。



< 128 / 338 >

この作品をシェア

pagetop