先生の全部、俺で埋めてあげる。
「先生。
もう、あんなことしないから…
だから今まで通り普通に。
先生と生徒として、接してくれたら嬉しいです」
本当は、そんなのこと1ミリも思ってない。
もうすでに先生に色んなことを望んでしまっている。
俺を男として意識してほしいとか思ってしまってる。
でも、このままずっと拒絶されるよりはマシだから。
ただそれだけ。
「それは、もちろん」
先生は俺の言葉に安心したように笑った。
その表情が俺を傷つける。
自分から言ったことなのに。
矛盾してる。
「ありがとう、先生」