先生の全部、俺で埋めてあげる。



あー、もうなにやってんだろう。


全部ぐちゃぐちゃ。


先生のことになると本当に自分が自分じゃなくなるみたいだ。


勝手に体が動いて勝手に口が動く。




「むしろ逆か」


先生に対しての俺が本当の俺で。


今までの俺は何にも無頓着なフリをして、諦めていただけなのかもしれない。




欲しいものが手に入らなくて傷つくのが怖かった。


だから大人のフリして、平気なフリをしてきたんだ。



でも。


今はどんなに傷ついたとしても。




それで先生の気持ちが手に入るなら。




俺は諦めない。



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