先生の全部、俺で埋めてあげる。



図書館を出てアパートに帰った。


そのままベッドに倒れ込む。


くそっ。


イライラする。


そのイライラは誰に対するものなのか、なんでこんなにもイライラしているのか分からない。


ただ自分が不甲斐ないことだけは分かる。


ポケットに入れていたスマホが鳴って。


力なく画面を見ると青山さんになっている。




連絡先を交換してから初めて連絡が来た。


さっきのことかな。


内容を開けてみると


”今日図書館に加ヶ梨さんが来ました”


とだけ書かれていて。




くそっ…。


なんでだよ…!




俺は跳び起きてまた図書館へ向かっていた。



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