先生の全部、俺で埋めてあげる。
それぞれの想い
館内に戻ると慌てた様子で俺に近づいてくる青山さん。
「どこ行ってたんですか!!加ヶ梨さん、来ましたよ!」
いざ先生の名前を聞くと、心臓が張り裂けそうで。
先生の姿を確認した時は
「本当に来たんだ」
って幻を見るかのように尊く感じた。
「なにぼーっとしてるんですか!もう出て行っちゃいますよ?!」
その言葉にハッとして、急いで先生の後を追った。
もう二度と後悔なんてしたくない。
だから今思っている俺の想いを全部伝えるんだ。