桝田くんは痛みを知らない
すごくイヤそうな声、だ。
「パンダの着ぐるみきるの?」
「着るかよ。殺す気か」
「でも。さっき、パンダで客寄せるって……あれ?」
「コトリのがこの学校に入れたの。マジで奇跡だよな」
否定できないのがツライ。
「ねえ、桝田くん」
「ん」
「いくらヤザワくんから、条件つきで誘われても。イヤなら断るよね? 断らなかったってことは。まあ引き受けてもいいって感じたからでしょ?」
「俺のことわかってるような口、ききやがって」
「え!? 違うの?」
「……違わねえけど」
「だよね!」
「炎天下のテントで鉄板に向かって焼きそば焼くわけじゃねえからな。エアコン効いた校舎で座って台本読むくらいのこと。ラクショウだ」
占いのこと、台本読むとか言うな。
「パンダの着ぐるみきるの?」
「着るかよ。殺す気か」
「でも。さっき、パンダで客寄せるって……あれ?」
「コトリのがこの学校に入れたの。マジで奇跡だよな」
否定できないのがツライ。
「ねえ、桝田くん」
「ん」
「いくらヤザワくんから、条件つきで誘われても。イヤなら断るよね? 断らなかったってことは。まあ引き受けてもいいって感じたからでしょ?」
「俺のことわかってるような口、ききやがって」
「え!? 違うの?」
「……違わねえけど」
「だよね!」
「炎天下のテントで鉄板に向かって焼きそば焼くわけじゃねえからな。エアコン効いた校舎で座って台本読むくらいのこと。ラクショウだ」
占いのこと、台本読むとか言うな。