桝田くんは痛みを知らない
「カステラ……!」
傍に寄らなくても、わかる。
大好きなお菓子のパッケージだから。
「古都ちゃん好きだったよね、それ」
「すごく!!」
「最近、夜遅くまで勉強してるんだって?」
なんで知ってるの?
さては、お母さんが言ったな。
「よかったら夜食にどうぞ」
時計を見ると、現在の時刻――21時すぎ。
食べたい。
猛烈に、食べたいけれど。
「今食たべたら太るから、明日の朝にいただくね」
「そう? 古都ちゃん細いから。気にしなくていいのに」
細くはないよ……!!
「ほら。頭使うと糖分欲しくなるっていうし」
「それは、ある」
「成績あげたいんだ?」
「あ……、うん。もっと頑張らなきゃなって」
傍に寄らなくても、わかる。
大好きなお菓子のパッケージだから。
「古都ちゃん好きだったよね、それ」
「すごく!!」
「最近、夜遅くまで勉強してるんだって?」
なんで知ってるの?
さては、お母さんが言ったな。
「よかったら夜食にどうぞ」
時計を見ると、現在の時刻――21時すぎ。
食べたい。
猛烈に、食べたいけれど。
「今食たべたら太るから、明日の朝にいただくね」
「そう? 古都ちゃん細いから。気にしなくていいのに」
細くはないよ……!!
「ほら。頭使うと糖分欲しくなるっていうし」
「それは、ある」
「成績あげたいんだ?」
「あ……、うん。もっと頑張らなきゃなって」