桝田くんは痛みを知らない
#11プリクラ
#11



「いってきまーす」


 土曜日。

 いつもより随分とはやい時間からノブナガの散歩に出掛けたわたしは、ある場所に向かった。

 近所の河川敷――の、橋の下。


「お待たせ」

「よ」


 先に着いてわたしを待ってくれていたのは、桝田くん。
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