桝田くんは痛みを知らない
「かッ……」
かわいいって。
2人のとき、けっこう言ってくれるよね。
…………いや、今2人じゃないけどな?
一宮さんは、桝田くんに話しかけられたとき以外は黙って運転をしている。
「こういうの。食ってみたかったんだよな」
「……マック初体験?」
「うちのカセイフ、栄養士でもあるんだけど。口うるさくて。ファーストフードは禁止。噛むのダルいからってゼリー飲料ばっか飲んでると取り上げられる」
桝田くんを叱れる人って、どんな人なんだろう。
「禁止なの!? 持ち込めないじゃん」
「着くまでに食いきる」
「あ、桝田くん。もう冷めてるから火傷の心配はないよ」
「食わせろよ」
「……は?」
「はやく」
かわいいって。
2人のとき、けっこう言ってくれるよね。
…………いや、今2人じゃないけどな?
一宮さんは、桝田くんに話しかけられたとき以外は黙って運転をしている。
「こういうの。食ってみたかったんだよな」
「……マック初体験?」
「うちのカセイフ、栄養士でもあるんだけど。口うるさくて。ファーストフードは禁止。噛むのダルいからってゼリー飲料ばっか飲んでると取り上げられる」
桝田くんを叱れる人って、どんな人なんだろう。
「禁止なの!? 持ち込めないじゃん」
「着くまでに食いきる」
「あ、桝田くん。もう冷めてるから火傷の心配はないよ」
「食わせろよ」
「……は?」
「はやく」