桝田くんは痛みを知らない
#17 永遠の片想い
#17
「あー、これこれ。欲しかったやつ!」
「お前。こんなのが欲しいのかよ」
「いいじゃんか」
出口から出てくると、受け取ったものを眺め、大喜びした女の子。
その隣で照れくさそうにしている男の子は、果たして女の子の彼氏なのか、それとも友達以上恋人未満なのか。
「行くぞ」
「あ、待ってよ」
それはわたしにはわからないけれど、
恋のキューピットみたいな気持ちで参加賞のバッジを手渡した。
学園祭当日の、午後。
今日のために用意したバッジは、なかなか好評だ。
「思ったよりは繁盛してるな」
中からお化け役の男子が出てきた。
特殊メイクが施されていて、頬の傷や服についた血ノリが明るいところで見ても結構リアルでコワイ。
「あー、これこれ。欲しかったやつ!」
「お前。こんなのが欲しいのかよ」
「いいじゃんか」
出口から出てくると、受け取ったものを眺め、大喜びした女の子。
その隣で照れくさそうにしている男の子は、果たして女の子の彼氏なのか、それとも友達以上恋人未満なのか。
「行くぞ」
「あ、待ってよ」
それはわたしにはわからないけれど、
恋のキューピットみたいな気持ちで参加賞のバッジを手渡した。
学園祭当日の、午後。
今日のために用意したバッジは、なかなか好評だ。
「思ったよりは繁盛してるな」
中からお化け役の男子が出てきた。
特殊メイクが施されていて、頬の傷や服についた血ノリが明るいところで見ても結構リアルでコワイ。