桝田くんは痛みを知らない
『二度と僕に近づくな』
あれから、1ヶ月。
マサオミくんと、口をきいていない。
集会で生徒会長として挨拶するマサオミくんを見たが、それきりだ。
いつもと変わらない様子のマサオミくんを見て、胸が苦しくなった。
変わったのは、わたし達の関係だけ。
同じ学校の先輩と後輩でとなり同士なのに顔を合わすことがないのは、避けられているからなのだと、思う。
マサオミくんと話せないことが。
これほど、辛いなんて。
去年と一昨年に、そうしたように。
高校最後の学園祭に参加するマサオミくんをひと目だけでも見たいという気持ちで来たけれど。
……こんなものは、わたしのワガママだ。
もう、本当に、戻れないんだ。
話せないんだ。
それを選んだのは、わたし。
あれから、1ヶ月。
マサオミくんと、口をきいていない。
集会で生徒会長として挨拶するマサオミくんを見たが、それきりだ。
いつもと変わらない様子のマサオミくんを見て、胸が苦しくなった。
変わったのは、わたし達の関係だけ。
同じ学校の先輩と後輩でとなり同士なのに顔を合わすことがないのは、避けられているからなのだと、思う。
マサオミくんと話せないことが。
これほど、辛いなんて。
去年と一昨年に、そうしたように。
高校最後の学園祭に参加するマサオミくんをひと目だけでも見たいという気持ちで来たけれど。
……こんなものは、わたしのワガママだ。
もう、本当に、戻れないんだ。
話せないんだ。
それを選んだのは、わたし。