桝田くんは痛みを知らない
「………うわ」
「お客さんが来たのに。そんな顔していいの?」
マサオミくんと2人で占いの館に入ると、ヨシヒサくんが顔をしかめた。
「心配しなくても。ここに長時間並んでまで入る物好きな連中は、俺のこんな対応にも喜ぶ」
わあー。
お客さんの前で、さぞ愛想なかったんだろうな。
「それが。君の才能だよね」
「うるせえ」
ヨシヒサくんは、制服でなく衣装を着ていた。
「すごいね、その服も手作り?」
「シラネ。準備とか一切関わってねーから」
当日の店番をすれば事前にはなにも手伝わなくていいという矢沢くんとの契約は、たしかに履行されたようだ。
「お客さんが来たのに。そんな顔していいの?」
マサオミくんと2人で占いの館に入ると、ヨシヒサくんが顔をしかめた。
「心配しなくても。ここに長時間並んでまで入る物好きな連中は、俺のこんな対応にも喜ぶ」
わあー。
お客さんの前で、さぞ愛想なかったんだろうな。
「それが。君の才能だよね」
「うるせえ」
ヨシヒサくんは、制服でなく衣装を着ていた。
「すごいね、その服も手作り?」
「シラネ。準備とか一切関わってねーから」
当日の店番をすれば事前にはなにも手伝わなくていいという矢沢くんとの契約は、たしかに履行されたようだ。