桝田くんは痛みを知らない
「どうして、出られないの?」
「なあ。これ、どういう意味」
…………はぐらかされた?
「どれ?」
立ち上がり、桝田くんの隣に座る。
「これ」
そういって画面を差す桝田くんの指が、しなやかで、細く長くて。
わたしもこんな手になりたいと思うくらい、綺麗だった。
「えーっと。ああ。本人映像っていうのは、ミュージックビデオが液晶画面に流れるの。そうじゃないやつは関係ない映像が流れる」
「じゃあ。採点ってのは?」
「そのままだよ。機械が歌った人の評価をつける。得意なとこや不得意なとこを分析してくれたり」
「なんか歌えよ」
「え?」
「得意なやつで高得点出なかったら。そうだな。罰ゲームでも受けてもらうか」
…………罰ゲーム?
「なあ。これ、どういう意味」
…………はぐらかされた?
「どれ?」
立ち上がり、桝田くんの隣に座る。
「これ」
そういって画面を差す桝田くんの指が、しなやかで、細く長くて。
わたしもこんな手になりたいと思うくらい、綺麗だった。
「えーっと。ああ。本人映像っていうのは、ミュージックビデオが液晶画面に流れるの。そうじゃないやつは関係ない映像が流れる」
「じゃあ。採点ってのは?」
「そのままだよ。機械が歌った人の評価をつける。得意なとこや不得意なとこを分析してくれたり」
「なんか歌えよ」
「え?」
「得意なやつで高得点出なかったら。そうだな。罰ゲームでも受けてもらうか」
…………罰ゲーム?