桝田くんは痛みを知らない
そんなわたしの予感は、
「付き合うことになった!?」
「えへへ」
3日後、的中した。
まさか五十嵐(いがらし)先輩とえみるが恋人になるとは。
それも、こんなにはやく。
「おめでとう……!!」
「ありがと〜」
聞けば、えみるから猛アタックしたらしい。
メッセージを送ったり、電話したり。
「一生モノの恋になりそうな、ヨ・カ・ン」
ベタ惚れである。
「誠実そうなひと、だね」
さすがマサオミくんの友人。
「わかるー? あたしが手を握っただけで、顔赤くするんだよ。あんなに背が高くて、体格いいのに。かわいくてかわいくて」
ちょっと前まで桝田義久に踏まれてもいいって言ってたの誰だったっけ。
「あー。はやく、先輩と……」
えみるがそこで言葉を切り、
「ふふ。古都には、まだはやいね」
意味深な発言をしたとき。
視界にある人物を捉えた。
3日ぶりに、見た。
…………桝田くん。
「行っておいでよ。先、教室行ってるから」
「……うん」
「ファイトー、古都」
「付き合うことになった!?」
「えへへ」
3日後、的中した。
まさか五十嵐(いがらし)先輩とえみるが恋人になるとは。
それも、こんなにはやく。
「おめでとう……!!」
「ありがと〜」
聞けば、えみるから猛アタックしたらしい。
メッセージを送ったり、電話したり。
「一生モノの恋になりそうな、ヨ・カ・ン」
ベタ惚れである。
「誠実そうなひと、だね」
さすがマサオミくんの友人。
「わかるー? あたしが手を握っただけで、顔赤くするんだよ。あんなに背が高くて、体格いいのに。かわいくてかわいくて」
ちょっと前まで桝田義久に踏まれてもいいって言ってたの誰だったっけ。
「あー。はやく、先輩と……」
えみるがそこで言葉を切り、
「ふふ。古都には、まだはやいね」
意味深な発言をしたとき。
視界にある人物を捉えた。
3日ぶりに、見た。
…………桝田くん。
「行っておいでよ。先、教室行ってるから」
「……うん」
「ファイトー、古都」