にゃん子と寺子屋日記
安いことはいいこと??(16)
2019年も押し迫り、今日は12月29日。
昨日は、一日片づけで終わった。合間に一息つこうと、コーヒーを飲んでいる時に、昼寝から覚めた猫と目線が合った。
「人間はね、忙しいの、・・ものが多いからね。
お前たちはいいねー、何も持たず、身一つで生きていかれて、楽だろう!?」
猫はあくびをしただけ。私も「ああ、疲れたー」とあくび。

大体、ものは必要なもの以外、ない方がいい。なぜって、あればそれを保持し、管理するのにお金も場所もかかる。壮年期にこれ見よがしに溜め込んだものを老年期になって、がらくたのように捨てざるを得ない話をよく聞くが、お釈迦さまの「私は、宝石は砂利のように、高価な服は雑巾のように見ている」と言う話がよみがえる。実際、捨てていくことには変わりがない。

100均店に行ってよく思うのだけど、安いことは本当に良いことなのだろうかと。
みんな、安いからといって、あれもこれもと買い、用事が済むと簡単に捨ててしまう・・ということはほとんど全部がらくたということになりはしないか?延々とがらくたをこれでもかと作りまくり、人はそれを捨てまくり、それが当然の様子。そして、その安さゆえに自分の労働も敬意を払われることなく、安く使い捨てられ、お金的にも暮らしにも余裕がない。

物には、作り人のそれなりの正しい対価を払うべきではないのかと。
お金はその物を使わせていただく・・それに対する敬意の気持ちと思う。
だから、100均(安売り)の繁盛は、自分の首を絞めるようなものと思うが、まあ反論も多いと思うので、自分は自分のスタイルでいけばいいことで・・。

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