にゃん子と寺子屋日記
第3章 新しい暮らしへの予感

豊後大野市(33)

2021.6.16
畑を手放してから、ちゃんとの思い出も整理して、このノートも一応終わりにしたはずだったが、
元々古民家に住みたいという願望を持っていたので、ネットで、手ごろな家は探して続けていた。

去年、家いちばで1件、手ごろな家が見つかって、一度豊後大野市まで見に行ってきたことがある。
行ってみると、とても風光明媚なところで、久々に爽やかな気分にしてくれた。













最近、その家が、100万ダウンしていたので、もう一度検討してみて、空家バンクに電話してみたところ、
水が出ないという。
このあたりは、どの家も井戸ということで、この家は生活用水を近くの湧き水でまかなっていたらしいが、大雨で、土管が崩れてしまい使えないという。新たに井戸を掘るしかないというので、見合わせることした。

ほかに1件、築60年ぐらいの物件があったが、少し値段の点で、ムリだった。
歳も歳だし、もう、大人しくここで、と諦めかけていた矢先、その家が大幅に下がっていたので、急遽、息子に連れて行ってもらったところ、やっぱりイメージどうりの立派な家だった。

外観を見ながら、息子と話していると、村人1号のおじいちゃんが、バイクで通りかかり、軽く挨拶すると、止まって、話しかけてきた。
おもしろかった上に、家のこともいろいろ聞けて助かった。
雰囲気がいいので、今度、内見をしようということになっている。





高台でとても見晴らしのいいところにあり、囲炉裏もあってよかったが、敷地内にお墓があったのと、地権図に不備があり、
畑もつくれそうになかったので、この物件は断念した。
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